7月の天使

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サーノ・ディ・ピエトロ作「受胎告知の天使」 アヴィニョン プチパレ美術館蔵

今月はマダムが夏休みなので、私kenwanが書きます。

この絵の作者とされている、サーノ・ディ・ピエトロという絵描きを私は全く知らなかったが、ネットで調べてみると、15世紀のシエナ派の画家と分かった。

私は二十代の後半、2年間イタリアに住んでいたが、その間一度も古都シエナに行ったことがない。
だからと言う訳でもないが、イタリア・ルネッサンス時代にフィレンツェ派やヴェネツィア派とともに活躍したシエナ派の画家たちについては全く無知である。
それは、シエナ派が保守的で古いスタイルの絵画が主だったと、私が誤解していた事も理由だったと思う。

ただ、今になって、ご飯を食べながら無心にこの絵を眺めていると、「良いなぁ〜」と言う感想しか浮かんでこない。
初めて見た絵なのに妙に懐かしくて、模写したいほどだ。

と言うのも、私が武蔵野美術大学の日本画学科を卒業して一年ぐらい、「黄金背景テンペラ」と言う技法を勉強し、作品をせっせと描いていた時期がある。
「黄金背景テンペラ」とは、ヨーロッパの絵画が油彩画になる前の技法で、まさに上の絵が描かれた時代の技法なのだ。
だから、この絵を見ていると、どの部分をどのように描いたかが手に取るように分かる。

しかし、それと同時に、大学を卒業したのに就職もせず、海外渡航を夢見ていた二十代の私の、あの頃の不安と恍惚の入り混じった気持ちも思い出されるのだ。







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