時を超えて

DSCN3094.jpg本文と関係なく ウィーン旧市街とある中庭で


娘が話してくれた
ラテン語のお話をもう一つ

ティベリウスの時代のこと

ティベリウスは、紀元前42年11月16日に生まれ、
紀元後37年3月16日に亡くなった
ローマ帝国の第2代皇帝で
その在位期間は、紀元後14年−37年


その宮中にアティメトゥスという人がいた。

彼の妻ホモノエアが亡くなる時の
彼の言葉が残っているそうで、それは、

もし、この恐ろしい運命が許してくれるならば
他の命で人の死を補う事ができ
釣り合わせられるのならば
私の寿命がどんなに短くとも
愛するホモノエア、私は君のために
喜びに満ちあふれ、自分の命を差し出すだろう。

というものだ。

娘は、これを読んで
源氏物語桐壺の章、
いよいよ桐壺の更衣が重く患い
里下がりを奏上して
帝と今生の別れとなる場面

帝は、死出の旅路も共にとお約束したものを
まさか私を置いて一人で里へも行けますまい

とまるでお手放しなさるお気持ちもない

更衣の歌

かぎりとて別るる道の悲しきに
いかまほしきは命なりけり


(今を限りとしてお別れしますこの悲しさ、
お別れせず生き長らえとうございます)

と、ここが、思わず結びついて、思い浮かんでしまったそうだ。

(両方を原文で読めるところが、ホントに羨ましい)

私は、アティメティスの言葉を聞いて

2千年前のローマ人も同じだったんだなぁ
今に生きる人に通じる心があったんだなぁ

と感動した。


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