今日の一枚 6)徽宗皇帝「桃鳩図」(Kenwan編)

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国宝「桃鳩図」 28.5cm x 26.1cm 徽宗皇帝作 個人蔵

画家としての私は古典的西洋絵画が好きで、その技法を使って描いているが、実は中国や日本の古典絵画も大好きだ。

高校卒業後に二浪して武蔵野美大の日本画学科に入学したのも、実は上の絵のような絵が描きたくて勉強しようと思ったからだ。

この「桃鳩図」を描いたのは徽宗と言う12世紀の中国の宋帝国の皇帝だが、政治的には無能と言われ、治世後半は失政につぐ失政で、果ては北方騎馬民族に国の北半分を分捕られ、彼自身も捕虜に取られたまま54才で亡くなってしまう。
あ〜〜なんて可哀想なんだろう!何で皇帝の家になんぞ生まれてしまったんだろう!
絵を描くのが大好きで、皇帝に推挙されてからは、「画院」という皇帝直属の美術アカデミーを拡充し、中国絵画史上の頂点を創った人なのだ。

緻密さと、この上ない品格を合わせ持ったこういう絵が描きたくて日本画学科に入ったものの、こういう絵の描き方など誰も教えてくれず、自分でもどうして良いか分からず、結局4年間在籍してみて、日本画の岩絵具より油絵具で絵を描く方が、自分にとってはるかに快いという事が分かったのだった。
今はもう、岩絵具を使ってこういう絵を描きたいとは思わないけれど、この絵を見る時に感じる画品の高さは、私が絵を描く時の一つの目標ともなっている。


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