タイヤを担ぐ

DSCN6758.jpg朝のエニーの散歩やナッシュマルクトに行く時に、よく通る道すがらにこの建物はある。

ウィーン市内を見渡すと、二十世紀以降に建てられた建物の表面は、直線的ですっきりしているが、それ以前の時代の建物には(ウィーン市内の建物の大半はそうなのだが)、植物の意匠や人体それに人間の顔などを使って、我々日本人の感覚からするとちょっとうるさいほどにゴテゴテと装飾が施されているのが普通のようだ。
建物の入口には大抵の場合、大きな人の顔かライオンの顔が、これから建物に入ろうとする人を威嚇するかのように見下ろしていたりするが、この写真をご覧いただければ分かるように、この建物の入口の上の破風にいるのは、何物かを担いだおっさんだ。
DSCN6757.jpg

しょっちゅう歩く道だけれど、最近まで気がつかなかったが、よく見るとおっさんが担いでいるのはタイヤである。
筋肉ムキムキで天然パーマの古代ローマ風の中年男が結構大きめのタイヤを担いでいるのだ。
何故、建物の入口の上のこういう場所にタイヤを担いだおっさんなのか?
今は、どこにでも有るような、ありふれた住宅建築で、いくつか事務所なども入っているようだが、この建物の創建当初は、当時はまだ珍しかったゴム製タイヤの会社が入っていたのかもしれない。(あくまで推測だけれど)
おそらく百年以上昔、この辺りはどんなだったのだろう、どんな人達が歩いていたのだろうと、ふと物思いしてしまうと、その時代と今が重なり合って存在するような不思議な感覚に陥る事がある。


Kenwan



ポチっと応援クリック
よろしくお願いします!



人気ブログランキングへ
にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ

にほんブログ村 美術ブログ 油彩画へ



スポンサーサイト