ウィーンの街角で睨む顔達

DSCN6907.jpg
前回の私の記事で、私は以下のように書いている。

ウィーン市内を見渡すと、二十世紀以降に建てられた建物の表面は、直線的ですっきりしているが、それ以前の時代の建物には(ウィーン市内の建物の大半はそうなのだが)、植物の意匠や人体それに人間の顔などを使って、我々日本人の感覚からするとちょっとうるさいほどにゴテゴテと装飾が施されているのが普通のようだ。

こう書いてはみたものの、これはあくまで私の印象に過ぎないのであって、決して統計的に調査したものではない。
それ故、前回の記事を書いてから、私はちょっと不安になって改めて我が家の周りを見渡してみた。

そうすると「市内の建物の大半」というのは少し大袈裟だけど、確かに建物の入口や窓の周りを人面や植物模様などで装飾している建物は結構な頻度で見つかる。
よくよく見てみると結構面白いので、皆さんにも見て頂こうと思う。
DSCN6929.jpg最初の写真同様、長い間見ているとちょっと疲れてくるような、妙に「濃い顔」が多いのはどういう訳だろう?
DSCN6926.jpgこのように女性の顔の方がまだ見好いのだが、やはり「濃い顔」というほかない。
DSCN6923.jpg入口の人面としては珍しい木彫で、東南アジアの民芸品のような素朴な味わい。

建物の入口の上のこれらはどういう意図で作られたのだろうか?
やはり日本古来の建物の屋根に取り付けられる鬼瓦や、沖縄のシーサーのように、「魔除け」なのかもしれない。
そういう訳で、建物入口だけでなく、窓の上にもあったりする。
DSCN6921.jpgどちらかと言うとこの顔の方が「魔」のような・・・
DSCN6925.jpg同じ建物でもそれぞれ階によって顔が違ったりする。
DSCN6932.jpgこの顔は子供?目線をあらぬ方に向けているのは、ちょっと恥ずかしいのだろうか?
DSCN6937.jpg人面だけでなく「濃い顔」のライオンもいたりする。
DSCN6961.jpgマリアヒルファー大通りとノイバウ通りの交差点にあるホテルクンマーの建物はさすが豪華、全身像にライオン面それに人面とバラエティー豊か。
DSCN6919.jpg人面などではなくこういう家紋のようなものも良く見られる。真ん中の王冠をかぶった物は柘榴であろうか?
DSCN6920.jpgこれは我が家、入口の上、二階出窓の出っ張りの下、この数字は建物完成の年だろうか?
DSCN6935.jpgちなみにこれは二十世紀に入ってからの建物、とは言ってもかなり古そう。おそらく第一次世界大戦後ではないだろうか?何となくつまらなく見えるのはしょうがなかろう。

さて最後に是非見て頂きたい物件がある。

DSCN6912.jpg建物入口の上、華やかな装飾に囲まれた真ん中のこれは何だろうか?
私は最初見た時、「ひよこ?」と思った。
まるであの美味しい東京銘菓のような、かわいい顔ではないか。
しかしちょっと待てよ、現代のミッフィーとかハローキティーならいざ知らず、廻りの意匠とは余りにも不釣り合いではないか。
そう思いながら近くに寄ってみた。DSCN6911.jpg近くに寄ってみて、何となく分かった。
三つの点は目とくちばしではなくて、この三っつの出っ張りで何か別な物がくっ付いていたのではないだろうか。
とは言っても確証はないし、何がくっ付いていたのか皆目見当もつかない。

う〜ん「謎」である。


kenwan



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